所詮

 
そういうこと。
 
時は凄く残酷で
私の思考を止めてしまったよ。
 
私の思いは
一生晴れる事は無いことぐらい
初めから知っていた。
 
私がこの世に生まれてから
世界は何も変わってはいない。
愁いを帯びた単調な世界だけが広がっている。
 
 
何が正しくて
何がおかしいのか分からない。
 
きっとそれは今の君には
分からなくて
もう少しすれば分かるだろうと
貴方は云うだろう。
決してそれは嘘では無いのだけれど。
 
嗚呼、何故こんなにも醜い人間が
見かけの飾りでこんなにも輝いて見えるのだろうか。
面白くて笑いが止まらないね。
 
誰しもが見ている道しるべが
偽物だと知ったとき
道しるべなど無ければよかったのにと
恨んだよ。
 
嗚呼、ハイライトを吸いながら