分からないよ

 
分からないよ
 
この世界が現実であるのは確かで
でもこの私が生きている現実と言うモノが
果たして本当に現実なのかも
私は全く持って理解できないんだ。
 
私が生きているのは
現実で
でも現実は
ゲームとなんら変わりはないよ。
 
感情と言うモノを
取り払ってしまえば
毎日起きる事柄なんて
只のイベントに過ぎない。
 
何のために
生きているかなんて
見いだせる人は一握りじゃない?
見いだせない人々はどうすれば良いのかしらね?
 
ドラッグを飲んだって
女の子を家に連れ込んだって
ナイフで内蔵を剔ったって
私達が生きるこの現実は少しも変わりはしないのだよ。
 
意味が分からない?
お堅い君の頭で理解できない事を
考えられる時期がもしかしたら
10代というモノなのかもね。
別にそんな事もないのだけれど。
 
もう私達が
普通と呼ばれる暮らしを
誰一人殺すことなく
維持することはできないのだよ。
私達は多くの人々の紅い液体を
栄養分に育つ大木なのだから。
 
頭?
大丈夫だよ。
少し感情的にはなっているかもしれないけれど。
感情をそのまま表しているかも知れないね。
それさえも僕は分からないのだけれど。
 
今日はなんだか言葉が溢れてくるよ。
でも僕から溢れる言葉は
どす黒い生臭さの残るアレと似ているのかも分からないね。
 
分かってる。
分かってるんだ。
いや、分かってない。
分かりたくもない。
くだらないね。
でも、この世界でちゃんとしている枠に入るには
そういう仮面も被らなきゃいけないんだよね。
 
話を聞くだけで
お互いの中が良くなったら
とっくに
世界は平和さ。
 
君が口から何かを吐けば
この世界がそれを吸い込み
形が変わる。
僕が口から何かを吐けば
この世界がそれを吸い込み
色が変わる。
 
云っただろう?
俺はそんな風な人間ではないって
人間の冷たい部分に
長く触れていると
何だか暖かさを忘れるみたいだね。
 
でもね
人間がとても好きなんだ。
好きで好きでたまらないんだ。
 
でもね
人間がときにくだらない生き物に見えてしまうんだ。
何だか半分腐っているのではないのかな?
 
どうしよう。
耳が聞こえない貴方に
どうやって
私の音楽を届けよう。
 
そうか。
だから音楽は
音だけじゃなくて
言葉もあったのか。
 
 
ああああああああああああああああ
 
あああああああああああああ

 
 
早く水が欲しい。