さまー おぶ らぶ

 
人は生まれ
 
形を変え
 
人となり
 
人は死んでいく
 
 
無機質な匂い
 
繁殖の色
 
始まりの味
 
生命のスープ
 
 
目に見えない私
 
無限の可能性を持つ君
 
それは奇跡を呼び
 
それは奇跡と名づけた
 
 
眩い光の中
 
目まぐるしく叫び
 
世界を吸う
 
そうして奇跡は奇跡を呼ぶ
 
 
重い瞼を開け
 
目を覚ます
 
見つめる先に
 
始まりがあった
 
 
ふと気がつくと
 
私たちを見つけ
 
まだ見えぬそれを
 
手探りで探す
 
 
溢れんばかりの声に
 
耳を塞ぎ
 
爪を立て
 
世界に叫ぶ
 
 
いつしか私は私であり
 
いつしか君は君だった
 
それはいつの日か個であり
 
それはいつの日か全であった
 
 
全てが始まるのは
 
七色に輝く日の光が照るその日
 
それは誰にも止められず
 
ただただ燃え続ける
 
 
世界は回り
 
燃え続け
 
いつしかそれは
 
一つになる
 
 
二つが出会い
 
私が呼び
 
君が名づけ
 
歴史は繰り返される
 
 
人は生まれ
 
形を変え
 
人となり
 
人は死んでいく
 
 
人々は呼ぶでしょう
 
あの日のことを
 
始まりのことを
 
さまー おぶ らぶ
 
 

さまー おぶ らぶ