浸透圧

 
自分の中に自分には耐え切れない嫌な自分とそうではない好きな自分がいる。
他にもちょっと好きな部分もあるけど特になにも感じない自分とか色々あると思う。
きっと皆、心の中ではそういう風に思っている自分がいるはず。
 
その嫌な自分と好きな自分とかは一体誰なのだろう。
それはやっぱり自分なんだよね。
別の人格というレベルになってしまってもその別の人格は自分だと思う。
 
 
少しずつ最近、嫌な自分を手を繋げられるように、認められるように、
そして愛せるようになってきた。
勿論、好きな自分にも同じ思いや同じことを。
 
何ていうか、自分の中なんだし他人にあまり干渉されないんだし
どうせなら仲良くやっていこうと思ったのです。他の自分と。
殺るか殺られるか、排除するかどうかみたいな敵対的ではなく。
 
きっと完全に一人の自分に統合することはできないし
それは自分の中の自分達も拒否するだろうから
完全に自分の中の自分は一人になることはないだろう。
 
俺の中の感覚でいうと
嫌な自分の体の半分は今ここにいる自分で、
好きな自分の体の半分も今ここにいる自分で、
それじゃあ自分はその二人なのかというとそうではなく
嫌な自分の体の半分は今ここにいる自分で、
好きな自分の半分も今ここにいる自分なんです。
一人ひとり色があるとすればグラデーションみたいになってます。
その自分達と手を繋いでいてその手から自分が浸透している感覚です。
 
辛い!嫌だ!近づくな、どっか行け
と思っていた嫌な自分と手を繋いでいるのは
最初はすごくビリビリしていて辛かったのですが
慣れてしまえばすごく居心地の良いものです。
 
これが良いことか悪いことかわからないですが
きっとこれで良いのだと思います。