ころころ

 
社会には色々な事柄が転がっていて、
悲しいこと、嬉しいこと、人の感情が動かされる事柄がたくさん転がっている。
 
しかし、それは本当に悲しいこと、嬉しいことなのだろうか。
事柄には感情や、イメージの良い悪いは無いのではないだろうか。
 
例えば、偉大な人物が無くなった時、悲しむ人々は多くいるだろうが、動物などは悲しむことはない。
動物で無いとしても、その偉大な人物を知らない人なら悲しむことはないだろう。
 
つまり、事柄そのものには思いに関する情報は無く、その情報は人の中にある。
人々の中に書かれている情報を、事柄を見ることによって人々自らが書き換え、
その書き換えられた情報に人々は涙し、喜び合っているのだ。