不安感

 
嗚呼、
最近また始まった
この異様な不安感。
 
やめてよね。
僕の体。
 
何も決して不安なことなど無いのに
君はどうしてそんなに怯えているの?
 
まるで何かが襲ってくるのを
怯える子羊のように。
 
夜が来て
暗闇と共に貴方が来る。
そうして僕の手を取り
暗闇の底へと連れて行くのさ。
 
朝が来れば
貴方は消えて
太陽の光と共に
今日という現実が目の前に現れるだけ。
 
そうして僕は
昼間の間は
鎧を着た男の子と
紅い剣を持った天使を横目に
夜を待つ。
 
そうして今日も
夜が来て
暗闇と共に貴方がやってくる。